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「不況時を乗り切る4つの創造」

2012/06/19

昨日、盛和塾自主勉強会がありました。
内容は
稲盛塾長の1996年4月8日、関東地区合同例会でお話された
「不況時を乗り切る4つの創造」のDVD鑑賞です。
まず冒頭で
「あなたたち塾生に不況は関係ない!なぜならあなたの会社のシェアは日本市場の中で大したこと無いから、伸ばそうと思えば伸ばせる。もしあなたの会社のシェアが市場の1割でも行っていたなら、伸ばすのは大変だが、そんな状態ではないはず、伸ばせる」
というところから始まりました。
そして4つの創造(クリエーション)が大切です。
1、 新しい需要を創造する
2、 新しい市場を創造する
3、 新しい技術を創造する
4、 新しい商品を創造する
これを渾然一体として創造しなければならない。
物を作るのが偉いのではなく、市場を作らなければならない。
稲盛塾長の数々の体験談の中で、私の印象に残った部分は、
京セラは人工宝石を作っているのですが、この人工宝石は科学的には本物と同じ元素の並びをしているので、そういう意味では偽物ではないのですが、いくらでも作れるので、希少価値が無いので売れなかった。
当初、あまり裕福ではない人が買うのかと思って営業していたら、あまり売れず、
逆にすごい天然宝石を持っている富裕層の方に見せたら、本物と比べて、人工の方がはるかに素晴らしいので、転々を持っている方に売れるようになった。
このように、新たな市場を作っていかなければならないのです。
また、カメラメーカーの「ヤシカ」を買収した時は、カメラメーカーは成熟市場であったので、ニッチを狙うしかなく、そこで「コンタックス」というブランドで高級カメラの部門を伸ばした。
そして黒字化した。
このようにどの業種も競争の中で、ニッチを伸ばす。
今ある技術や、今作っている商品の特性を利用して、何か新しいものが作れないか、考え抜いて、新製品を作り出し、需要を創造し市場を作っていく。
松下電器との取引で培ったセラミック技術を応用し、セラミックの特性である「磨耗しない」「温度変化で伸縮しない」「薬品に強い」という特性を利用して、
繊維製造機械の糸の走る部分を金属からセラミックに変えたり、車のラジエターのパッキン部分をゴムからセラミックに変えたりと、技術と特性を併せて製品開発して、売り上げを伸ばしたのが京セラです。
すごく参考になりました。

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