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「1億円の会社を、100億円の会社にする方法」

2012/05/09

盛和塾札幌の自主勉強会で、「すしはなまる」社長の清水様の経営体験発表がありました。
北海道東北ブロックで優勝した、素晴らしい発表です。
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この内容は、7月の横浜での世界大会で発表されるので、その時くわしく書かせて頂きます。
この「経営が順調になった経緯の物語」である
今回経営体験発表が素晴らしかったのは言うまでもないのですが、
発表に先立ち、15年前の店がまだ小さい頃の清水さんが、稲盛塾長に経営問答をしているVTRが流され、
私はそちらの方が今の自分の悩みや身の丈に近くて、非常に興味を持ちました。
私が興味をもった部分は次のところです。
内容は回転すし店をオープンさせて、ようやく売上1億2千万円になった時、
「次の目標は100億円」と決め、その目標に向かう事にした。
登る山を高くしたため、今までの経営体質を変え、厳しい経営にしていった。
すると、オープンからいる社員との溝が出来て、しかも店舗拡大する時に店を任せる人材がいないため、自分も部下も不安です。
どのようにしたらよいでしょうか?
という質問に対し、若き塾長は以下のお答を授けていました。
まず、これは会社が大きくなる時に必ず起こる問題である。
会社が小さい時の自分は小さい自分、その時に出会う人は自分の器の大きさ(器量)の人としか出あわない。
だから開店と同時にいる従業員は、その時の自分の器にあった人なはずです。
それが、いきなり自分だけが勝手に変わって、大きな会社にしようと思うのだから、突然ついてこれるはずがない。
だから頼りなく見えるに決まっているし、ついてこれない。
ではどうしたら良いか?
人間の能力は、生まれながらに差がある。持っている能力には差があるのです。
だから、店舗展開して、店を任せるのは不安なのは当たり前。
その場合、既存店の作業等をマニュアル化し、決算も教えて、採算が合う決算方法をルール化して、その上でその人に任せる。
そして月に2~3回、自分の足で店に行って自分の目でチャックする。
この行動もマニュアル化する。
そのようにして、既存店を任せていくようにする。
次に100億円という目標を立てたら、それに見合った副官が必要になる。
そうすると、才能のある人が欲しくなるから、今のスタッフに厳しくなる。そして大学を出て居るような優秀な社員を雇う、しかし1年もたたずに辞めてしまう。
「やっぱり頭が良くなくてもいいから、実直な奴がいい」となるなど、
こういう事の繰り返し。
でも目標が高ければ、どうしても頭の良い奴を入れなければならない。
ではどういう人間を入れなければならないかというと、
「自分の事を尊敬している人」を入れなければならない。
尊敬をもって、自分についてこれる人、
そういう人間性で選ばなければならない。
京セラの場合は、
稲盛の副官は、伸びようと思った時に一緒に頑張って伸びようとした。
目標を高くした時に
「どの山に登るか」という例えで、社員に話しをした。
「会社を大きくしたいが、もし皆さんがそんなの止めましょうー、というなら止めましょう。しかし大きくしたいなら、大きな人があなたの上に立つかもしれませんよ」と伝えて、賛同を得た。
ステップBYステップで人材を良いものにしていかなければならない。
自分の器を大きくして、尊敬される自分になる。
頭の良い人が腹心として頑張ってくれるような自分になる。
そのようにして、少しずつ人材を良いものにしていく。
これが、高い目標に向かう時の方法だという事です。
以上が塾長のお答えでした。
経営者の皆さんは、このようなお悩みがあるかと思います。
悩み多き、孤独な経営者の方の、少しでも参考になればと願っております。

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