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盛和塾福島 開塾される!

2011/06/04

去る6月2日、盛和塾福島が開塾されました。
その開塾式が、郡山市のホテルハマツで盛大に行われました。
この開塾式の案内は、3月11日より前に、札幌のソウルメイトの我々にも届いておりました。
私も申し込みをする予定でいた矢先に、先の震災が起こってしまい、
最初は
「開塾は無いだろうなー」と思っていました。
その後は中止の知らせがなかったので、心情的に
「こんな時期に式典なんて、おめでたい席に出るのは止めよう」と思っていました。
しかし、4月に「開塾式開催決定」の通知が来ました。
私は迷わず「出席」の返事を出し、一昨日、JAL便で東京経由で郡山に入りました。
塾生が郡山駅で「盛和塾会場はこちら」というプラカードを掲げて、地方から来るソウルメイトが分かりやすいようにとの心づかいで、案内をしてくれました。
13時30分、式典が開始されました。
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開塾の経緯の説明があったのですが、地震の影響は想像を絶する話ばかりでした。
「創業100年を超える旅館が、震災によりお客様が全く来なくなり、止むなく廃業、そして入塾を断念」
というような事実を筆頭に
「原発のメンテナンス会社」「スーパーチェーン店」「酒蔵」等の方々が甚大な被害を受けて、
「もうこれ以上商売は続けられない」という崖っぷちの方々がたくさん参加されていました。
この方々の話を聞くと
「私なら、こんな状況では生きていけない」と思い、
涙が出てきました。
その方々を励ますように、稲盛塾長が講話されました。
「フィロソフィは経営の原点~フィロソフィを考え直す」
結論は、経営をするためにはフィロソフィしかないという事でした。
KDDIを立ち上げた時も、日本航空再建をした時も、持ち込んだのは「京セラフィロソフィとアメーバ経営」だという事でした。
塾長がよくおっしゃる事があります。
「今の日本の上場企業は皆、戦後の焼け野原から出来た会社ばかり。松下・ソニー・ホンダ、全てそう。それに比べたら、今の中小企業は努力が足りない」
今の福島の状況はこの状況に似ている。
「災害は神が与えた試練。人類の発展は試練を乗り越える事により成功へと向かった歴史があります。
ですので、この震災も何とか乗り越えて、更なる発展につなげてほしい」
「フィロソフィを愚直に守って、きれいな心で会社経営をしてほしい」
「企業経営者が更に頑張る事が復興への第一」
「燃えるような闘魂で、誰にも負けない努力をし、従業員を幸せにして、社会の発展に寄与してください」
このようなメッセージがこめられていました。
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最後に福島の皆様。
私たちの出来る事なんて無いかもしれません。
しかし、私たちは、5年後10年後、ニュースから福島の文字が消えても、福島の皆様が復興の努力をしている事を忘れず、応援させていただきます。
このような時期に、こんなに素晴らしいおもてなしをしていただき、本当にありがとうございました。

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