札幌エルム共育学院、時計台通校、卒業式
12月15日、エルム学院の、介護職員基礎研修課程6カ月コースの卒業式が行われました。
卒業式は何回か経験していますが、うれしいような、また寂しいような、複雑な心境にさせられます。
介護職員になろうとする方の多くは
「人のためになりたい、人の役に立ちたい」という、素晴らしい動機で入学されます。
そんなきれいな心を持った生徒たちと別れるのですから、やはり寂しいです。
卒業証書をもらった後、一人ひとりが感想を述べるのですが、みんなくじけそうになるのを何とか頑張って卒業まできたんだという事を、つくずく思い知らされて、感動します。
私は、卒業式で毎回講話させて頂いているのですが、
そこで言うのが
「利用者の笑顔のため、家族のため、仲間のため」等の人のためにすると、仕事は続きます。
しかし自分のためにやると、続きません。
「辛いから辞める」
「給料安いから辞める」
「あの人嫌いだから辞める」
全て利己です。
ですから、利他の心を忘れずに頑張ってください。
というような事を、伝えさせて頂いています。
私なんかより、ずっと心のきれいな生徒さんだとわかっているのですが、
定着率の悪い業種なので、ついついこの点を力説してしまいます。
そして最後に、生徒のみんなから、学校生活の感想を頂きました。
全員の感想を何度も読みました。
目がうるみました。
たくさんの中から、一つだけ、紹介させて頂きます。
理事長さま
本日、無事に卒業させて頂きまして、ありがとうございました。
1年前の12月15日の自分は、1年後である今日、12月15日に、このような資格を手にしているなんて、思ってもみなかったです。
30歳過ぎての学生生活は、とても新鮮で毎日が充実しました。
この年で新しいお友達が出来、学ぶ事があり、若くなった感じがします。
自分の子が中学1年生なのですが、毎日夜ご飯の時に
「今日学校であった事」をお互い報告し合うのも日課となっておりました。今までは聞く側だったのですが、エルム共育学院に入学してからは、私も言う側になり、聞いてもらえたので、子供の気持ちも少しは解ってあげられたような気もします。
入学した時は、介護の事には興味はなく、「資格を手にして働く事」しか考えていなかったのですが、6ヶ月学んで、利用者様の色々な気持ちを考える機会があり、介護の事を色々知っていき、とても興味を持ちました。
まだまだ学びたい気持ちです。目標も出来ました。
2年後にまた次の資格を取れるように長い目標が出来たので、頑張る自分が楽しみです。
「利他の心」も聞かせて頂き、もっともっと聞かせ頂きたい内容でした。もっと聞かせて頂く事が自分の為になる様な気がしました。
2人の子供を養う為に働いたら辞めるわけにはいかないので、理事長のお話を心に、日々頑張っていきます。
とてもすてきな6ヶ月をありがとうございました。
こんな感想をもらって、
「この学校を作って良かったー」と
心から思っています。
私も「全生徒」「全サービス利用者」のため、利他の心で頑張ります。