アジアの国々との貿易裏話
2010/12/08
昨日、貿易関係の方と夜中まで酒を飲みながら、色々な裏話を聞かせてもらいました。
書ける範囲で書いてみようと思います(危ない話はカットで)。
日本から輸出する時の主な手段は「船」です。
主にコンテナに荷物を積んで輸出するのですが、この荷物の第一関門は、まず国内で検査です。
何が入っているか、この荷物の分類は何か、色々な申請をして、検査を通らないと、めでたく船出できません。
ここに「ナカオツ」という仲介業者がいて、この人の腕一つで、輸出できるかできないかが決まると言っても過言ではないようです。
「この物品の種別は何」
「これとこれは同じコンテナに載せて良いか」
「この品物は検査を通らない可能性があるから、検査しにくい奥に積む」等の知恵と機転を駆使し検査を通り抜けると、まずは出発できます。
そして海路、現地に到着すると、今度は受け入れ国の検査が入ります。
そこで税関と送り主のバトルが繰り広げられます。
1つ、ある国の分かりやすい例え話をします。
中古車を輸出する場合、そのまま輸出すると「車」とみなされます。
しかし車を前後で真二つに切断し、輸出するとそれは「部品」となります。
車と部品の関税は大幅に違うらしく、切断して送り、現地で溶接したほうが安いらしいのです。
なのでその国では、「前半分が黒で、後ろ半分が白」みたいな、前後で色の違う車が溶接され、時々走っているようです。
この輸出の方法で輸出された車を、通称「ニコイチ」と呼びます。
ある軍事国家では、ワイロを払えば何でも輸出できるとか、
ある国に輸出するには、どの国を経由しないと輸出できないとか。
世界は広く、輸出の事1つとっても、お国事情があるのだなー、と感心しました。