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今夜はサンタの使い

2010/12/24

昨夜、息子と二人暮らしの友人から
「明日、札幌駅で、私と待ち合せをするために一人で待っている息子に、サンタからの手紙を渡してほしいんです」
といきなりメールが来ました。
聞くと、
サンタを疑っている息子(6年生)へ、クリスマスどっきり企画。
ゲームもテレビも無い生活で我慢している、かわいい「うどん狂いの息子」に、春休みに行ける「四国うどん食い倒れの旅」を、クリスマスプレゼントとして渡したい。
しかもチケットはまだ先で買えなかった為、昨晩よなべして作ったあやしいチケットもどきと、四国の本を一緒に、サンタの使いから渡してほしいーとの依頼でした。
「6年生だとサンタ本人が来ると、さすがに疑うかー」と、母親のシナリオに感心していました。
「サンタの使い(でもきっとサンタと思うかも)が人間に変身して僕のために来てくれたんだ~って思う演出をお願いします」と明るく頼まれましたが、
「シナリオは良いけど、子どもの夢がかかっている、思ったより大役だなー」
と思いながら
「名前は?」
「どこから来たの?」
「何歳?」
などの不意の質問に対する答えを用意しながら、母親と待ち合わせ。
「本当にありがとうー」と何度も頭を下げる母親から、息子の写真を確認し、いざ出発。
一人で立っている黒いジャケットの子が写真と同じ顔をしていたので、
近くに寄って
「こんにちは、これを渡すようにサンタから頼まれた。これを空港に持って行くと君が行きたがってた所へ行けるよ」
不思議そうな顔をした息子は
「はー、ありがとう、ところであなた様はだれ?」
一番単純な質問の答えを用意していなかったー。
「サンタの友達だよ」
口走ってしまったが、
「俺はサンタの使いだったー、何か母親の意図と違ってたかもー」
と後悔。
大根役者の演技で、夢を壊さなかったかなー、と母親に謝りたい気分になってしまいました。
次回からは充分な準備をします。
時間的余裕も心の余裕もないのに、息子のために考え、徹夜して喜ばせようとした、母親の愛は大きいなと、つくづく感じました。
世界中の子どもに幸福な事が降り注ぎますように。
メリークリスマス!

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