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昨年が稲盛塾長との人生最高の思い出

2013/01/05

私が尊敬してやまない稲盛塾長との最高の思い出を、今年最初のブログにしたいと思います。
この記事が、少しでも経営者の方の悩みの解決になれば良いなと思い、書かせて頂きます。
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昨年の9月に、稲盛和夫塾長が札幌塾長例会のため来札された時、千歳空港からプリンスホテルに向かう間(約1時間)、運転手をさせて頂きました。最高の1時間でした。
その車中で「経営問答」をさせて頂きました。
経営問答とは、経営者が稲盛塾長に対して、経営の悩みを打ち明け、稲盛塾長に教えを請うというものです。
通常は自社の基本的情報(従業員数・売上高・税引前利益率)を伝えてから、悩みを聞いてもらいます。
私の質問は
Q.弊社は印刷会社です。しかし現在老人ホームを作らないかという誘いが来ています。
土地の提供者もおり、理事も揃いました。あとは資金調達をして、発進するだけです。
しかし塾長の教えに「飛び石は打つな」というのがあります。私の考えていることは「飛び石でしょうか?」それとも「多角化でしょうか?」でした。
実はこの質問を色々な塾生(ソウルメイト)にしてみました。
答えは本当に賛否両論でした。
「それは多角化だから、やった方が良い」
「それは飛び石だから止めておけ」
「お前にはノウハウが無いから止めておけ」
稲盛塾長は、ある経営者には「飛び石」、またある経営者には「あなたは多角化が遅れましたね」
人を判別して答えを出しているような気がしていました。
ですので私のケースにはどのような答えを出してくれるのか、心から知りたかったのです。
それが幸運な事に、そのチャンスが訪れたのです!
まず、弊社のような小さな会社の事を、経営の神様に聞くというのは、本当に恐縮してしまい、
「こんな小さな会社の小さな悩みで大変申し訳ありませんが」と前置きすると、
「そんな事はありません。小さな会社でも、あなたにとっては一大事ですから、構いません」と言われました。
本当に感動して、「稲盛塾長の深さ・優しさ」に改めて心の底から思い知らされました。
弊社の従業員数・売上・利益率を伝え、質問すると
「私は、よくわかりませんが、老人ホームというのは高収益と聞いています。ですので、やるチャンスがあれば、やった方が良いと思います」
しかしやるからには、という条件を教えて頂きました。それは
「施設長にするのは、信用の出来る社員にしなさい。外部から呼ぶのではなく10年も20年も一緒に仕事をしてきた信用出来る社員を使うのです」
「その事業計画は売上と利益はどのくらいですか?あまりに高いですね、世の中には良い話は無いですよ。自分で採算を計算しなさい」
「印刷の方が、今の利益ではいけません。まずは本業を強くせんんとなりませんなー」
「やるからには、一生懸命やりなさい」
でした。
本当に勉強になりました。そして今後の経営の指針にしようと心から思いました。
しかし、この事業はこの答えを頂いた直後に中止となりました。
その時は、本当にガッカリしたのですが、今思うと
「信頼できる社員を施設長に据えることが出来ない」
「自分で採算をトコトン計算していなかった」
「本業がまだまだ弱い」
塾長の教えに反している状況でした。
そういう状況でのスタート予定でしたので、中止になって本当に良かったと思っています。
これは本当に神様か・稲盛塾長か・ご先祖様のお導きというか、幸運以外の何者でもないと、今では思っています。
「あんな状況で進んでいたら、つぶれていた」と思うと、怖くなります。
サムシング・グレートに守られているという気がします。
感謝しています。
昨年は本当に良い年でした。
これからも、稲盛塾長の言葉を信じて、少しでも会社が上向くように努力していこうと思います。
皆様、応援よろしくお願い致します。

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